カフェに使いやすい古材柱

2016年6月28日
カフェやレストラン店舗で使い易いは古材は、柱材です。
大きさが手頃で取り扱いしやすいところが人気なのだと思います。
古材柱は縦方向、そして横方向の梁材としても使え、便利な素材と言えるでしょう。大きさは100mm角、120mm角程度の大きさが多く、宮崎鶏で有名な
塚田農場さんやビックリドンキーさんなどのレストランにも採用されています。

古材柱は京町家や古民家の築70年~150年物の戦前の木材が多いです。
戦後の古材であっても表情に雰囲気あるものも多いので様々な表情の古材を
買取してきて揃えています。
京都は戦中に空爆を逃れ良質な古民家や京町家がたくさん残っています。
戦後70年以上経ち当時の建物が解体されてゆく中、その建物から採取される
古材柱やその他の材料もカフェたレストランなどのお店での活用を通じて
新たな命を吹き込んでゆくという考え方はとても大切なことだと思うのです。

永い時間の経過と共に黒光りした古材を大切にし、一本づつ丁寧に再生し、
その店舗にて新たなオーナーのもと使い込まれてゆくという物語を大切に
したいと思います。
古材柱の表情で特に人気なのが昔の大工さんが加工した仕口である「ほぞ穴」です。
現在は機械で加工するプレカットの技術が進み、大工さんがのみを使って手加工で
仕上げることはとても少なくなりました。ですから昔の匠の技を持つ大工職人の
刻み跡がとてもカッコ良く現代の人たちの心に響くのだろうと思います。

どんどん新しいものを作っては壊してきたこれまでの発想から改めて
過去を静かに振り返り、未来を見つめながら現代の生き方を考え直すという
発想を古材の柱から学ぶことができると思うのです。

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