戦後、我が日本国は高度成長期をたどり、モノを大量に消費し、そして、大量に処分し続けて参りました。
住宅で言えば、「スクラップ&ビルド」といった形で建てては壊し、そして、その廃材はすて続けてきたのでした。
建築用の木材で言えば、100年経って育った木材を新築後わずか、20年程度で取り壊し、そして、捨て続けていたのでした。
資源は決して、無限ではありません。
木材もその例外ではありませんよね。
弊社は長い間、木材にまつわる事業を行ってまいりました。
そして、そんな、まだまだ、使える立派な木材、いわゆる、古材を再生してもう一度、新たな命を注入すべく事業を平成17年より開始致しました。
木材は決してそう簡単に、命を絶ちません・・・。
100年かかって育った木は、100年かかって、そのお家で、構造体として、立派にその任務を果たすのです。
その100年でじっくり天然乾燥で、木は乾いてゆくのです・・・。
そうです。
木は乾燥すればするほど、強くなるのですから・・・。
そして、3度目の木の命・・・。
そう、「古材」となって、新たな「お家」や「レストラン」や「カフェ」等の店舗に使われ、新たな命を宿すのです・・・。
「もったいない・・・。」
昔、私の祖母は口ぐせの様に言っていました・・・。
京言葉で「始末する・・・。」
それは、「無駄遣いせず、節約して大切に使うこと・・・。」
先人達はたくさんの大切なことを教えてくれました・・・。
しかし、現代を生きる、私たちは、大量消費の時代の渦の中、本当に大切なことを忘れてはいないでしょうか・・・?
私は、時代の移り変わりと共に取り壊される、京町家や古民家の木材を買い取りさせて頂き、そして、木材商として、再度使えるものを細かく吟味し、再生させるビジネスをここ、京都で始めました。
今では、店舗を中心に古材を積極的に使っていただける様になりました・・・。
古材は決して捨てるものではありません・・・。